田中 義清 TANAKA Yoshikiyo

田中 義清 TANAKA Yoshikiyo

『闘いの時』
《2024/陶磁器/赤土、釉薬》

駅から始まるアートイベント『キテミテ中之島2025」出品作品のコンセプト

これまで相撲の人形は数々あったが、勝負の決まる寸前の様子を描いた人形は少なかった。また、絵については、相撲協会などから発表されているが、なかなか実感がわかなかった。そこで、勝負の決まる寸前の体勢を作り、あらゆる角度から眺めて、より想像できるようにした。そして、その体勢から持ち直すのか、そのまま勝負が決まるのか想像し、新たなる創造を楽しんでください。

駅から始まるアートイベント「キテミテ中之島2025」への想い

物の動きの中には、芸術性があると思う。例えば、物を人間に置き換えてみると、人間が動き始め、そして急に動きを止める時、それを見ている観察者は、特に動きを止めた時に、連続した動きを頭の中に想像する。そして、その動きのバリエーションが頭の中で発展し、別の動きとなって頭の中において展開する。そこで、もし、この人の動きを造形してみた場合はどうだろうか? やはり観察者は、頭の中で想像をめぐらすことになると思う。そして、見る行為が度重なると、この想像は、さらに頭の中で変貌して創造となっていく。この行為をもたらすものが芸術ではないかと思う。私は相撲という激しい人間の闘いの動きの中で、鑑賞者には、勝負のいくすえだけでなく、その想像から創造にいたる過程を楽しんでいただきたいと思う。

■Profile■

1953
長野県生まれ
現在
京都市立芸術大学美術学部工芸科陶磁器4年在籍、大阪府在住

 

《覇者の残望》