フィン バン カン HUYNH Van Khang
『日本の能面』2018
『湯飲み茶わん』2021
『ゆがんだ茶わん』2021
『日本の下駄』2022
『日本のしめ飾り』2022
『ベトナムの財神様と土地神様の祭壇』2024
《絵画/紙 ボールペン インクペン 水彩絵の具》
駅から始まるアートイベント『キテミテ中之島2025」出品作品のコンセプト
これらの絵は、私が日本で暮らしていた時期に購入したり、どこかで見かけたりした日常の品々を描いたものです。たとえば、古道具屋で買った少し歪んだ茶碗、能の仮面、正月の飾り物、日本の伝統的な下駄、そしてベトナムの至るところで見かける道端の祠など。
どれも小さくてごく普通のものですが、そういった小さな物の中にこそ、日越両国の民間文化に宿る精神や想い、そして独自の特徴が込められているように感じます。
たとえ形や背景が異なっていたとしても、私にとってはすべてが日本とベトナムに対する美しい記憶と郷愁を宿すものです。
私は人生の最初の30年をベトナムで過ごし、その後、日本で10年間、夢を追いながら多くの経験を積み重ねてきました。
そして今、再びベトナムに戻り、祖国のために力を尽くそうとしています。
日本を知る前のベトナムでの生活とは、今の暮らしはまったく異なります。
10年後の自分がどんな人生を歩んでいるかは分かりませんが、きっとまた面白い人生になっていることでしょう。なぜなら今の私は、ベトナムと日本、二つの気質を持ち合わせているからです。
人生は絶え間なく流れ続けるものです。
日本という国、そして人生の最も輝かしい時期に支えてくれた恩師や友人たちに深く感謝しています。そしてこれからは、日本人の精神を胸に、残りの人生をベトナムで生き、戦っていきたいと思っています。
駅から始まるアートイベント「キテミテ中之島2025」への想い
キテミテ中之島展に参加するのは、今回で三回目になります。現在はベトナムに戻って生活していますが、私は絵と共に自分の想いを、日本に送り続けています。中之島駅で人々が足を止めて私の作品を見つめ、どんな気持ちになるのかを想像すると胸が高鳴ります。その瞬間を心から楽しみにしています。
■Profile■
1986
ベトナム・ホーチミン市生まれ
2010
ホーチミン市建築大学建築学科 卒業(最優秀賞)
2012
ホーチミン市科学技術大学建築・芸術学部 講師
2017
日本建築学会 会員
2020
滋賀県立大学大学院建築学研究科 博士課程 修了
滋賀県立大学環境科学部環境建築デザイン学科 特別研究員
パッシブデザイン建築設計事務所 ホーチミン市+東京 – 共同設立
2023
日本建築設計学会 会員
ホーチミン市工科ヒューテック大学 建築芸術学科副学長
2024
スマートシティ・マネジメント研究所、ホーチミン市経済大学 講師
【個展】
2012
「 Square and his daily things ベトナムの建築・文化・日常 (ホーチミン市)
2023
「 Portrait: 日越間の生活・文化における交錯」(横浜市、大阪)
【受賞】
2008
準優勝「建築アイデア コンテストの才能」賞(ベトナム)
2009
銀賞「HOLCIMデザイン」賞(ベトナム)
2010
最優秀賞「ホーチミン市建築大学の卒業設計論文」(ベトナム)
2010
優秀賞 建築学士号 ホーチミン市建築大学(ベトナム)
2021
日本グッドデザイン賞(ベトナム・ビンズオン省の現代的な農家)
2022
日本グッドデザイン賞(ベトナム・ホーチミン市のチューブハウス)
2024
アメリカ建築家協会(AIA)東南アジア支部 基調講演者
《長野の白樺》
